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脊髄損傷:脊髄刺激によって脊髄損傷による血圧不安定性を阻止する

Nature 590, 7845

脊髄損傷は、圧反射を妨げて、血流動態の不安定化を招くことがある。G Courtineたちは以前に、脊髄損傷による麻痺患者の歩行機能の回復に役立つ精密な時空間脊髄刺激システムを開発した。今回彼らは、脊髄損傷後に血流動態の安定性を回復させる脊髄刺激プロトコルを開発している。彼らは、この神経補綴法が、齧歯類と非ヒト霊長類において血行動態を長期間にわたって調整できることを示しており、試験に参加したヒト患者においても原理証明を行っている。今回の知見によって、この技術の臨床開発可能性の基盤が確立された。

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