Nature ハイライト
集団遺伝学:豊富な表現型情報を持つ多様な人々から得たTOPMedゲノム
Nature 590, 7845
TOPMed(Trans-Omics for Precision Medicine)プログラムは、ありふれた疾患に関する理解を広げ、そうした知見を臨床上の疑問や需要に応用することを目的として、多様な祖先を持つ5万3831人から表現型データと全ゲノム塩基配列データを収集してきた。今回、TOPMedの初期の解析結果が報告されており、4億1000万を超える遺伝的バリアントが検出され、そのうち推定機能喪失バリアントはわずか20万強といったところであった。また、集団遺伝学的解析からは、異なる集団における選択のシグナルに関する手掛かりが得られた。9万7256人の情報が含まれた利用可能な公開インピュテーションパネルが構築され、3億800万以上の一塩基バリアントと小さな挿入欠失(indel)バリアントからなるこのパネルは、現在利用可能な他のインピュテーションパネルよりも優れている。
2021年2月11日号の Nature ハイライト
天体素粒子物理学:暗黒物質の量子的な探索
超伝導材料:モアレ3層グラフェンにおける超伝導
光学・フォトニクス:汎用3D撮像プラットフォーム
化学:単純な塩から複雑な結晶を作る
古生物学:ハラミヤ類の謎が解けた
集団遺伝学:豊富な表現型情報を持つ多様な人々から得たTOPMedゲノム
脊髄損傷:脊髄刺激によって脊髄損傷による血圧不安定性を阻止する
コロナウイルス:弱毒生黄熱ウイルス17D株(YF17D)ベクターを用いるSARS-CoV-2ワクチン
代謝:インスリン受容体シグナル伝達についての概念を見直す
分子生物学:空間的ゲノミクス