Nature ハイライト

化学:分子ポンプ

Nature 594, 7864

ナノカーやポンプなど、数種の分子スケールの機械が作製されてきた。こうしたポンプは技術的に素晴らしいが、動作を持続させるには手作業による入力が必要である。今回D Leighたちは、化学燃料の存在下で触媒過程によって駆動される分子ポンプを設計した。これによって、この分子ポンプは動作枠内でおおむね自律的に動作する。燃料によって、軸の片端にストッパーとなる分子が取り付き、次いでこれが大環状分子を連係させる。この機構によって最大で3つの環を軸上に送り込むことができ、これらの環は燃料が存在する限り軸にとどまる。

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