Nature ハイライト
Cover Story:しっかり握る:プログラム可能なソフトロボットを作る一体化された方法
Nature 599, 7884
ソフトロボットは、握る、ゆっくり移動する、泳ぐといったさまざまな複雑な作業を実行できることから、近年大きな注目を集めている。しかし、こうしたソフトアクチュエーターの作製はまだ比較的面倒である。今回P Brunたちは、弾性ポリマーを用いてさまざまなアクチュエーターを作製する、気泡に基づく方法について報告している。この方法では、型に、まず液体エラストマーを、次に空気を注入する。これによって細長い気泡が生じ、この気泡が重力によって上昇して、アクチュエーターの内部ボイドが形成される。テンプレートや流動過程を変化させることによって、人工筋肉や把持具などのさまざまな複雑な構造が可能になる。
2021年11月11日号の Nature ハイライト
物性物理学:超伝導カゴメ物質における電荷秩序
化学:工業用プロパン脱水素化向けの単純かつスケーラブルな触媒の作製
気候科学:最終氷期極大期以降の全球表面温度の再構築
進化学:転がる苔虫は化石を生ぜず?
ゲノミクス:タリム盆地のミイラの意外な起源
植物科学:根の成長のための複雑なオーキシンシグナル伝達
コロナウイルス:COVID-19におけるウイルス誘導性老化
腫瘍生物学:カロリー制限は脂質代謝の脱調節を介して腫瘍増殖を減少させる
細胞生物学:Nf1タンパク質の構造
構造生物学:カイニン酸受容体での神経伝達の調節