Nature ハイライト
コロナウイルス:COVID-19におけるウイルス誘導性老化
Nature 599, 7884
細胞周期が停止し、細胞が炎症性サイトカインを分泌している状態は細胞老化と呼ばれ、この状態は炎症、繊維症、加齢のドライバーとして認識されるようになってきている。S Leeたちは今回、ウイルス誘導性老化が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の病因の中心的な特徴であることを明らかにし、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)の感染によって疾患を誘導したハムスターにおいて、老化細胞除去薬が感染症の重症度を低減できるという証拠を示している。
2021年11月11日号の Nature ハイライト
物性物理学:超伝導カゴメ物質における電荷秩序
化学:工業用プロパン脱水素化向けの単純かつスケーラブルな触媒の作製
気候科学:最終氷期極大期以降の全球表面温度の再構築
進化学:転がる苔虫は化石を生ぜず?
ゲノミクス:タリム盆地のミイラの意外な起源
植物科学:根の成長のための複雑なオーキシンシグナル伝達
コロナウイルス:COVID-19におけるウイルス誘導性老化
腫瘍生物学:カロリー制限は脂質代謝の脱調節を介して腫瘍増殖を減少させる
細胞生物学:Nf1タンパク質の構造
構造生物学:カイニン酸受容体での神経伝達の調節