Nature ハイライト 量子情報科学:量子計算の間違いをなくす 2007年1月4日 Nature 445, 7123 今まで、光量子コンピューターの実験による原理証明はすべて確率的なものであった。すなわち、この計算は試行のほんの一部でしか成功していなかったのである。一方向量子計算とよばれる仕様のコンピューターを使って、Prevedelたちは発生した誤りを「フィードフォワード」し、実時間で誤り訂正を行って誤りを消去することに成功した。事実上、量子コンピューターは「計算せよ」とボタンが押されると、正しい結果を出すように強制される。この一方向量子計算の実験的証明は、このようなシステムをこれから開発していくうえで重要な結果になるかもしれない。 2007年1月4日号の Nature ハイライト 医学:がんの幹細胞 物理:小さい孔を通る光 進化:酸素を取り込んだ膜タンパク質 宇宙:パルサーが高速で自転する訳 量子情報科学:量子計算の間違いをなくす 進化:化石の歯を調べる最先端の手法 遺伝:数でみる変異 生理:ヒトをかぎつける遺伝子 細胞:鉄のリベットをもつ古細菌 目次へ戻る