Nature ハイライト 物理:小さい孔を通る光 2007年1月4日 Nature 445, 7123 小さい孔を開けた不透明なスクリーンを使う実験は、光の物理学的性質に関する初期の研究では重要であった。その後、この「小さい孔」はあまり使われないようになったが、最近になってまた、金属膜に開けた入射光の波長以下の直径の孔の使用が光学研究で重要になりつつある。このような膜は、表面波のかかわりによって独自の光学特性をもち、そのためこの孔に光が集中して透過率を高くできる。このような膜の性質はナノファブリケーションによって目的に合わせた調整ができるため、光エレクトロニクス、化学センシングや生物物理学などの分野で、「小さい孔」が使われるようになってきた。 2007年1月4日号の Nature ハイライト 医学:がんの幹細胞 物理:小さい孔を通る光 進化:酸素を取り込んだ膜タンパク質 宇宙:パルサーが高速で自転する訳 量子情報科学:量子計算の間違いをなくす 進化:化石の歯を調べる最先端の手法 遺伝:数でみる変異 生理:ヒトをかぎつける遺伝子 細胞:鉄のリベットをもつ古細菌 目次へ戻る