Nature ハイライト 動物の集団行動:一致団結の妙 2007年2月15日 Nature 445, 7129 鳥の大群が1つになって空を飛んでいったり、魚群が急に向きを変えながら泳いだりするのを見ても、これほど多くの個体を一糸乱れず1つにまとまらせるプロセスはそうそう思いつけるものではない。100年ほど前に、博物学者のE Selousは、こうした群れの動きでは思考伝達(テレパシー)が働いていると考えた。突飛な思いつきではあるが、集団のメンバーが一致団結することによって高次計算スキルを手に入れられるという発想には、何か大事なことが潜んでいるのかもしれないとI Couzinは論じている。 2007年2月15日号の Nature ハイライト 動物の集団行動:一致団結の妙 物理:プラズマで速やかに加速 地球:地球の音楽 環境:進化の潜在能力を調べる 進化:こいつは家族ではない 宇宙:暗黒物質の最も多い銀河 化学:電池1個で動く有機回路 材料:超薄膜で分子を分けてみる 細胞:結節性硬化症にかかわるタンパク質 目次へ戻る