Nature ハイライト 細胞:C型肝炎にかかわる補助因子 2007年4月12日 Nature 446, 7137 ヒトの肝臓で発現している密着結合タンパク質の1つであるclaudin-1が、C型肝炎ウイルスの侵入に不可欠な補助因子であることが判明した。補助受容体CD81と同様に、claudin-1も細胞膜を4回貫通するタンパク質で細胞外ループを2個もち、C型肝炎ウイルスの侵入過程で、膜への結合よりも後、融合よりも前の段階で働く。今回の発見で、肝細胞へのウイルスの侵入機構について手掛かりが得られた。また、claudin-1は抗ウイルス薬の新しい標的になる可能性がある。 2007年4月12日号の Nature ハイライト 宇宙:「地球のそっくりさん」探し 進化:みんな平等に 医学:転移を狙い撃ち 細胞:多剤耐性の機構 材料:光で形を変える 生物物理:光合成の原動力 生態:過ぎたるは及ばざるがごとし? 細胞:C型肝炎にかかわる補助因子 植物:根と枝の幹細胞 目次へ戻る