Nature ハイライト

細胞:C型肝炎にかかわる補助因子

Nature 446, 7137

ヒトの肝臓で発現している密着結合タンパク質の1つであるclaudin-1が、C型肝炎ウイルスの侵入に不可欠な補助因子であることが判明した。補助受容体CD81と同様に、claudin-1も細胞膜を4回貫通するタンパク質で細胞外ループを2個もち、C型肝炎ウイルスの侵入過程で、膜への結合よりも後、融合よりも前の段階で働く。今回の発見で、肝細胞へのウイルスの侵入機構について手掛かりが得られた。また、claudin-1は抗ウイルス薬の新しい標的になる可能性がある。

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