Nature ハイライト 生態:分散の種子をまくのは雌 2007年8月16日 Nature 448, 7155 群れで生活する哺乳類にみられる分散は、繁殖成功に大きな影響を与える重要な過程である。哺乳類では雄が分散することが一般的であるが、タンザニアのンゴロンゴロ・クレーター自然保護区で行われたブチハイエナのコロニーに関する新しい研究で、雄は単に雌の行動規範に従っているだけであることが示唆された。雄の分散行動は、雌の、恐らくは近親交配回避の手段として進化してきた単純な配偶者選択則への適応的な応答なのである。 2007年8月16日号の Nature ハイライト 地球:断層をすべりやすくする滑石 医学:癌と老化 宇宙:ミラのイメージ 物理:大きく育ったシュレディンガーの猫 材料:単成分金属ガラスを調べる 気候:オゾンと地球温暖化 医学:Lkb1と癌の因果関係 生化学:抗生物質の新しい生産ライン 生態:分散の種子をまくのは雌 目次へ戻る