Nature ハイライト 宇宙:ミラのイメージ 2007年8月16日 Nature 448, 7155 恒星ミラは、質量の小さいものから太陽よりもわずかに重いものまでを含む、進化の最終段階にある分類群に属する。これらの星は、自らが放出する恒星風を通じて、ホスト銀河中での星形成や惑星形成に直接的な影響を及ぼしている。Martinたちは、紫外線を放射するボーショック(弧状衝撃波)と、角度2度にわたり空に尾を引く乱流後流を発見したと報告している。これらは、ミラのもつ大きな空間速度や、その恒星風と星間物質の相互作用から生じたものだ。この恒星風の後流から、ミラが過去3万年にわたって質量を失ってきた歴史をたどることができる。 2007年8月16日号の Nature ハイライト 地球:断層をすべりやすくする滑石 医学:癌と老化 宇宙:ミラのイメージ 物理:大きく育ったシュレディンガーの猫 材料:単成分金属ガラスを調べる 気候:オゾンと地球温暖化 医学:Lkb1と癌の因果関係 生化学:抗生物質の新しい生産ライン 生態:分散の種子をまくのは雌 目次へ戻る