Nature ハイライト 医学:Lkb1と癌の因果関係 2007年8月16日 Nature 448, 7155 Lkb1癌抑制遺伝子の変異は、癌の発生率が上昇するポイツ・ジェガーズ症候群患者において認められる。今回、非小細胞肺癌の扁平上皮癌サブタイプでも、Lkb1の変異が見いだされた。Lkb1の喪失とK-Rasの変異を併せもつ肺癌マウスモデルでは、K-Ras変異単独のモデルよりも侵襲性の高い腫瘍が発生し、これらはしばしば扁平上皮癌および大細胞癌として分類される。このことから、Lkb1の喪失は肺癌の分化を変調させ、また、Lkb1の喪失は疾患の発生と拡大を予測するための有用なマーカーになる可能性がある。LKB1が制御する経路は有望な治療標的となりうる。 2007年8月16日号の Nature ハイライト 地球:断層をすべりやすくする滑石 医学:癌と老化 宇宙:ミラのイメージ 物理:大きく育ったシュレディンガーの猫 材料:単成分金属ガラスを調べる 気候:オゾンと地球温暖化 医学:Lkb1と癌の因果関係 生化学:抗生物質の新しい生産ライン 生態:分散の種子をまくのは雌 目次へ戻る