Nature ハイライト

遺伝:場所を求めて押し合いへし合い

Nature 450, 7172

クロマチンの基本単位であるヌクレオソームの配置は、DNAが関係する多くの過程に多大な影響を与えるが、細胞がもつ配置機構についてはよくわかってない。今回、出芽酵母(S. cerevisiae)のゲノム全体におけるヌクレオソームの配置が、野生型の細胞とクロマチン制御因子Isw2の変異体を用いて明らかにされた。この制御因子は遺伝子の5′と3′末端で働き、数百もの遺伝子間領域でヌクレオソーム密度を高める。特に、Isw2は非コード領域の誤った転写を抑制することで、プロモーターから正しい向きに転写が始まるのを助けていることは重要である。

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