Nature ハイライト 気候:上に行くほど暖かい 2008年1月3日 Nature 451, 7174 気候変動の最も顕著な兆候の一部は、北極でみられている。例えば、過去数十年にわたって、北極域での地表面付近の温暖化は、全球平均のほぼ2倍であった。この「北極増幅」の原因は、まだよくわかっていないが、この期間のこの地域における一連の気温データをモデルと観測に基づいて調べると、いくつかの手掛かりが得られる。地表面よりずっと上空では気温の変化が増幅されていることの証拠が見つかったのは、重要である。これは、1年の大半で雪氷面積が減少している結果ではなさそうで、大気の熱輸送の変化などの要因が、近年の北極域の温暖化にかかわっている可能性を示唆している。 2008年1月3日号の Nature ハイライト 生理:昆虫の浮気を防止する受容体 宇宙:ついに見つかった若い太陽系外惑星 材料:ナノクラスター構造体 気候:秋の温暖化 気候:上に行くほど暖かい 地球:誘発地震が遅れて起こる理由 医学:ダウン症候群が癌予防の道標に 細胞:NUMBの抗癌作用 工学:さらによいバイオ燃料を求めて 目次へ戻る