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古気候:海洋における段階的酸素化

Nature 452, 7186

地球大気の酸素化は、約25億年前から5億5,000万年前にかけての原生代の始まりと終わりの近くという、2つの段階に分かれて進行したと考えられている。しかし、これら2つの段階の間における海洋の酸化状態と深海の酸素化が起こった時期は、まだよくわかっていない。Scottたちは、黒色頁岩から得られたモリブデンと全有機炭素のデータを用いて、この時期の海洋の酸化還元状態を調べた。モリブデンは栄養循環にかかわる重要な物質であり、その利用可能性は、地球の酸化還元状態に極めて敏感である。今回の結果は、地球の酸素化の歴史に新たな説明を加え、また、地球上への動物出現の前触れとなった事象の研究に関係すると思われる。

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