Nature ハイライト 宇宙:太陽系外に地球を見つけ出す 2008年4月3日 Nature 452, 7187 太陽系外惑星の数は現在277個(planetquest.jpl.nasa.govによる)だが、そのうちどれ1つとして地球型惑星ではない。それらの大部分は、恒星スペクトル線のドップラーシフトとして検出された。これは、地球質量の5倍くらいまでの惑星を「見る」方法である。地球サイズの惑星をこの観測方法によって発見しようとするなら、分光器の波長較正を改良し、ドップラーシフトの分解能を向上させる必要が出てくる。新しく開発された装置の「アストロコム」は、実験室での分光法に大変革をもたらしたデバイスであるレーザー周波数コムを、宇宙物理学の条件に適合させて、まさにこれを実現した。ここでは、スペクトル分解能を犠牲にせずに、コムラインの密度を減らしていく方法がとられた。このアストロコムの性能試験が今週号に報告されており、この新しいデバイスは2008年5月には「エクゾアース(太陽系以外の地球型惑星)」の研究で本格的な使用が開始される。 2008年4月3日号の Nature ハイライト 物理:超絶縁体の出現 医学:煙の立つところに… 細胞:siRNAによる血管新生抑制 細胞:真菌の薬剤耐性 宇宙:太陽系外に地球を見つけ出す 気候:塵と気候の関係 細胞:マイトソームはいったい何をしている? 視覚:奥行きを片方の眼だけで判断する仕組み 目次へ戻る