Nature ハイライト 細胞:姉妹染色分体を一緒にする 2008年7月17日 Nature 454, 7202 有糸分裂の際には、各染色体の2個のコピー(姉妹染色分体と呼ばれる)は、コヒーシンというタンパク質複合体によってまとめられている。コヒーシンの3個のサブユニットは環を作るように集まっており、姉妹染色分体はこのコヒーシンの環に取り囲まれることで1つにまとめられていると考えられてきた。Haeringたちは、この仮説を裏付けるこれまでで最も直接的な証拠を示している。コヒーシンの環の3個のサブユニットの接触面間を共有結合で架橋すると、姉妹染色分体のDNAを環状のコヒーシン分子の内部に囲い込むことができ、この構造がタンパク質変性処理に抵抗性を示すことを明らかにしたのである。 2008年7月17日号の Nature ハイライト 細胞:細胞周期では正のフィードバックが歩調を合わせている 細胞:姉妹染色分体を一緒にする 宇宙:強い銀河磁場の起源を探る 宇宙:火星表面の水 地球:マグマが引き金 生態:樹木が窒素固定を行う条件 発生:椎骨の数が決まる仕組み 心理:報酬について考える 生理:初期のタンパク質合成 目次へ戻る