Nature ハイライト 宇宙:強い銀河磁場の起源を探る 2008年7月17日 Nature 454, 7202 現在の銀河にある磁場の起源については、遠い宇宙の磁気の検出が難しいため、ほとんどわかっていない。そこで、この磁場検出には間接的な観測方法が役立つ。強力なMgII吸収線を示すクエーサーについての研究結果は、このようなクエーサーが、強力な磁場の存在を示す大きなファラデー回転測度と関連していることを示している。MgII吸収線は、背景クエーサーからの偏波に、手前にある通常銀河が照らされる場合にみられるハローの特徴である。これらの観測結果は、宇宙の年齢が現在の3分の1だった時代に、完全な通常銀河が現在と同程度の強さの磁場をもっていたことを示唆している。 2008年7月17日号の Nature ハイライト 細胞:細胞周期では正のフィードバックが歩調を合わせている 細胞:姉妹染色分体を一緒にする 宇宙:強い銀河磁場の起源を探る 宇宙:火星表面の水 地球:マグマが引き金 生態:樹木が窒素固定を行う条件 発生:椎骨の数が決まる仕組み 心理:報酬について考える 生理:初期のタンパク質合成 目次へ戻る