Nature ハイライト 発生:椎骨の数が決まる仕組み 2008年7月17日 Nature 454, 7202 椎骨の数、つまり繰り返し構造単位である体節の数は、脊椎動物の種によって大きく異なっている。例えば、カエルの椎骨の数は10個だが、多くのヘビでは300個を超える。しかし、動物種ごとの椎骨の数を制御しているのはどのようなもので、また、種間でこれほど大きな差があるのはどうしてなのだろうか。Gomezらは今回、椎骨の数は、胚発生の初期における体を体節に分割する速度と発生の全体的速度との間のバランスに依存するという説を提唱している。彼らは、体節の少ないトカゲなどの脊椎動物に比べ、ヘビでは胚全体の発生よりも分節にかかわる時計のほうが進み方がずっと速いことを示して、この説を立証している。 2008年7月17日号の Nature ハイライト 細胞:細胞周期では正のフィードバックが歩調を合わせている 細胞:姉妹染色分体を一緒にする 宇宙:強い銀河磁場の起源を探る 宇宙:火星表面の水 地球:マグマが引き金 生態:樹木が窒素固定を行う条件 発生:椎骨の数が決まる仕組み 心理:報酬について考える 生理:初期のタンパク質合成 目次へ戻る