Nature ハイライト 生理:ヒトは何歳まで生きられる? 2008年8月28日 Nature 454, 7208 酵母や線虫、マウスなどを使った実験から、寿命には可塑性があり、遺伝子操作や薬剤、栄養の調整によって伸縮可能であるという考え方が有力になってきている。そこで大きな問題となるのは、こういう結果をどうすればヒトに当てはめることができるのか、また、そもそも当てはめることが可能かどうかである。ヒトの寿命の制限要因に関して現在わかっていることについて、J VijgとJ CampisiがReviewで論じている。彼らの結論は、ヒトの老化と自然死を何十年も先延ばしすることの実現可能性を判断するのは時期尚早だというものだ。また、ヒトの健康増進と長命化を可能にする統合的戦略を進めようとするにあたり(p.1067のBox 1参照)、今後の研究で答えを出す必要がある問題についても概説している。 2008年8月28日号の Nature ハイライト 生理:ヒトは何歳まで生きられる? 宇宙:「暗い」部分が多い銀河 物性:超伝導状態と擬ギャップ状態 心理:小児期の協力行動 細胞:タンパク質の品質管理 気候:鮮新世における地球寒冷化 地球:モデル化された地球ダイナモ 視覚:注意深く見てますか? 医学:抗インフルエンザ薬への手がかり 目次へ戻る