Nature ハイライト 宇宙:「暗い」部分が多い銀河 2008年8月28日 Nature 454, 7208 スローン・デジタル・スカイ・サーベイのような高度な技術を用いた可視光による銀河探査計画は、宇宙で最も暗い銀河の検出という分野で新たな段階に達しつつあり、現在では、天の川銀河の領域で少なくとも23個の暗い伴銀河が見つかっている。これらの伴銀河は、明るさが太陽の約1,000倍のものから1億倍以上のものまで多様である。しかし、明るさの多様性にもかかわらず質量は似通っていて、中心から300パーセクの領域の質量が太陽の1,000万倍程度であることが、伴銀河内の星の速度から明らかになった。したがって、天の川銀河の伴銀河で最も暗いものは、宇宙で暗黒物質が最も支配的な銀河であるということになる。 2008年8月28日号の Nature ハイライト 生理:ヒトは何歳まで生きられる? 宇宙:「暗い」部分が多い銀河 物性:超伝導状態と擬ギャップ状態 心理:小児期の協力行動 細胞:タンパク質の品質管理 気候:鮮新世における地球寒冷化 地球:モデル化された地球ダイナモ 視覚:注意深く見てますか? 医学:抗インフルエンザ薬への手がかり 目次へ戻る