Nature ハイライト

宇宙:「暗い」部分が多い銀河

Nature 454, 7208

スローン・デジタル・スカイ・サーベイのような高度な技術を用いた可視光による銀河探査計画は、宇宙で最も暗い銀河の検出という分野で新たな段階に達しつつあり、現在では、天の川銀河の領域で少なくとも23個の暗い伴銀河が見つかっている。これらの伴銀河は、明るさが太陽の約1,000倍のものから1億倍以上のものまで多様である。しかし、明るさの多様性にもかかわらず質量は似通っていて、中心から300パーセクの領域の質量が太陽の1,000万倍程度であることが、伴銀河内の星の速度から明らかになった。したがって、天の川銀河の伴銀河で最も暗いものは、宇宙で暗黒物質が最も支配的な銀河であるということになる。

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