Nature ハイライト 地球:モデル化された地球ダイナモ 2008年8月28日 Nature 454, 7208 地球磁場は、地球の外核を流れる電流によって生成されている。計算機シミュレーションは地球ダイナモの解明を進めるのに重要な役割を果たしてきたが、地球の核と直接関係するパラメーター領域での数値シミュレーションは、現在のスーパーコンピューターの能力を超えている。世界で最速の計算機の1つである地球シミュレータを用いて、現実に最も近い地球ダイナモのシミュレーションが行われた。その結果、外核の対流構造と磁場の構造は共に、分解能の低い場合にみられたものと質的に異なり、対流はこれまでみられていたような柱状のセル構造ではなく、自転軸方向に伸びた薄いシート状プリュームかシート状ジェット流の形態をとることがわかった。 2008年8月28日号の Nature ハイライト 生理:ヒトは何歳まで生きられる? 宇宙:「暗い」部分が多い銀河 物性:超伝導状態と擬ギャップ状態 心理:小児期の協力行動 細胞:タンパク質の品質管理 気候:鮮新世における地球寒冷化 地球:モデル化された地球ダイナモ 視覚:注意深く見てますか? 医学:抗インフルエンザ薬への手がかり 目次へ戻る