Nature ハイライト 宇宙:銀河の形成はもっと単純 2008年10月23日 Nature 455, 7216 銀河は一見したところ、かなり複雑にみえる。どの銀河にも数十億の星があって、それらの星は重力や自転、輻射をはじめとする多くの影響を受けている。階層的銀河形成理論は、現在主流となっている考え方であり、銀河は冷たい暗黒物質の度重なる合体を介して、より小さな部分が集まることで形成され、銀河それぞれの性質は6つの独立したパラメーターで決まるとされている。しかし、今回行われた200個の銀河の探査からすると、問題はもっと単純で、銀河の構造はただ1つのパラメーターで決まっているようだ。しかし気がもめることに、そのパラメーターがどれなのかはわかっていない。組織化のこの段階は、冷たい暗黒物質に基づく宇宙論の予測や階層的銀河形成とは一致しないのである。 2008年10月23日号の Nature ハイライト 腫瘍:がんの大規模ゲノミクス研究 宇宙:銀河の形成はもっと単純 進化:リボンのような謎の尾羽 量子情報科学:移動する記憶 化学:遷移金属で触媒酸化 進化:光合成の始まりはもっと遅かった 医学:糖尿病に立ち向かう微生物 医学:関門を突破する 植物:被子植物の受精の仕組み 目次へ戻る