Nature ハイライト 宇宙:星の光に浮かび上がるエンセラダス 2008年11月27日 Nature 456, 7221 カッシーニ探査機が、土星の6番目に大きな衛星であるエンセラダスのそばを通過した際に、その南極近くの亀裂から流出する水蒸気のプリュームを見つけたのは2005年のことであったが、プリュームの原因と性質はいまだにはっきりしていない。しかし、カッシーニの新たなデータから、それらの候補は絞り込まれつつある。2007年10月に、カッシーニの紫外線撮像分光器でプリュームによる遠方の星の食が観測された際に、高密度の水蒸気ジェットがプリュームに重なって4つ見つかった。それらは、以前に観測されていた塵のジェットと一致する位置にあった。このジェットの密度と温度のプロファイルは、プリュームの源が液体の水であり、ノズル状の通り道で超音速にまで加速されるとするモデルに一致する。 2008年11月27日号の Nature ハイライト 植物:ジベレリンの結合部位 遺伝:1つの遺伝子から多数のタンパク質へ 宇宙:星の光に浮かび上がるエンセラダス 工学:集積回路で光圧を利用する 化学:原子を節約する 進化:原始のカメはどのように甲羅を発達させたか 細胞:筋の幹細胞 免疫:ILFの維持 生態:筋肉疲労のシグナル伝達 目次へ戻る