Nature ハイライト 宇宙:金星の雲を調べる 2008年12月4日 Nature 456, 7222 金星全体を覆っていて、以前は内部を見通すことができそうもなかった雲から、金星大気の詳細が徐々に明らかになってきた。ヴィーナス・エクスプレスが紫外線と赤外線の両方で行った撮像結果から、雲頂の模様の紫外線による新たな画像が得られたのである。得られた画像は、硫酸雲中の対流混合が支配的な暗い低緯度領域の一部で、紫外線を吸収する未知の物質がこの対流混合により下層大気から運ばれてくる。ヴィーナス・エクスプレスが南半球で明らかにした雲頂の形態は、パイオニア・ヴィーナスやヴェネーラ15号が北半球でこれまで見つけていたものに似ており、両半球間に全球的な対称性があるようだ。 2008年12月4日号の Nature ハイライト 宇宙:ティコ・ブラーエが観測した超新星はIa型だった 気候:北極域でのメタン放出を再検討する 細胞:幹細胞の老化 宇宙:金星の雲を調べる 地球:メンタワイ地域の地震応力 進化:誤りを指し示すパンデリクティス 細胞:二重の暴露 細胞:受精の最初の過程 神経:神経運動系の代替装置 目次へ戻る