Nature ハイライト 神経:神経運動系の代替装置 2008年12月4日 Nature 456, 7222 脳-機械インターフェースは、脳からの制御信号を筋肉に伝える代替路を構築するという概念で、脊髄損傷による麻痺治療のための有望な方法である。これまでの実験では、サルを訓練して、脳に植え込んだ電極からの信号を使ってロボットアームを動かせるようにできることが明らかになっている。今回、サルが脳の個々のニューロンから人工の装置によって伝送された信号を使って、一時的に麻痺した手首を動かせるようになることが報告され、しかも、使用するニューロンは以前その運動に関与していたニューロンでなくてもよかった。従来の脳-機械インターフェースは、対象とする運動に関与するニューロン集団の活動に依存していたため、今回の成果は、この手法の将来設計に重要な意味をもってくる。 2008年12月4日号の Nature ハイライト 宇宙:ティコ・ブラーエが観測した超新星はIa型だった 気候:北極域でのメタン放出を再検討する 細胞:幹細胞の老化 宇宙:金星の雲を調べる 地球:メンタワイ地域の地震応力 進化:誤りを指し示すパンデリクティス 細胞:二重の暴露 細胞:受精の最初の過程 神経:神経運動系の代替装置 目次へ戻る