Nature ハイライト 地球:メンタワイ地域の地震応力 2008年12月4日 Nature 456, 7222 2004年スマトラ-アンダマン大地震の震源域のすぐ南で、2005年3月にマグニチュード8.6のスンダ巨大逆断層帯地震が発生した。その結果、さらに南のメンタワイ地域での地震の発生が懸念されるようになった。この地域では、1797年と1833年に大地震が発生している。実際に2007年9月に、マグニチュード8.4の地震が発生し、さらにその12時間後にマグニチュード7.9の地震が起きたのである。Koncaたちは、2007年の地震は1797年と1833年の地震の後に蓄積された弾性ひずみの一部しか解放しておらず、巨大逆断層地震破壊域の同じ部分が局所的要因によって異なったパターンで破壊したことを明らかにした。したがって、メンタワイ地域で巨大逆断層地震が起きる可能性はまだ高いことになる。 2008年12月4日号の Nature ハイライト 宇宙:ティコ・ブラーエが観測した超新星はIa型だった 気候:北極域でのメタン放出を再検討する 細胞:幹細胞の老化 宇宙:金星の雲を調べる 地球:メンタワイ地域の地震応力 進化:誤りを指し示すパンデリクティス 細胞:二重の暴露 細胞:受精の最初の過程 神経:神経運動系の代替装置 目次へ戻る