Nature ハイライト 視覚:画像を作り上げる 2009年1月1日 Nature 457, 7225 複雑な視覚場面は、「へり」や「きめ」といった、構成要素のさまざまな特徴によって構成されている。視覚系の初期段階で働くニューロンは個々の特徴に感受性がある。神経系は、それらを元通りに組み立て直してさまざまな特徴の結合を指示しているものと考えられているが、それがどのようにして行われるのかはよくわかっていない。Y KarklinとM Lewickiは、視覚処理のコンピューターモデルを開発した。このモデルでは、像に含まれる特徴の統計的な変動をニューロン活動がコード化し、それらの間で相互関連の確率が最も高そうな組み合わせを見いだす。このモデルのいろいろな特徴には一部の視覚ニューロンの非線形的な特性が反映されており、こうした特性の機能的解釈と思われるものを示唆している。 2009年1月1日号の Nature ハイライト 細胞:がん幹細胞の自己複製 細胞:DNA二本鎖切断の新しい修復経路 宇宙:星形成での自己重力 量子情報科学:限界までスクイーズする 行動進化学:いい人であることの御利益 視覚:画像を作り上げる 免疫:エイズワクチンの見直し 細胞:骨髄のニッチ 細胞:バーシカンが転移を進める 目次へ戻る