Nature ハイライト

Cover Story:世界天文年 2009 望遠鏡の誕生から400年 — 暗い夜空を取り戻すための運動:ハッブル望遠鏡があげた素晴らしい成果

Nature 457, 7225

世界天文年(IYA)を記念して、J Kanipeが4基の新しい大型望遠鏡、「ビッグ・フォー」の将来の見込みについて検討している(News Feature p.18)。ハッブル望遠鏡が比類ない成果をあげただけに(Review Article p.41)、その後継機であるこれらが担う責任は重い。「美しい星空を取り戻そう(Dark Skies Awareness)」は、IYA 2009の11の基本企画の1つである。M Smithは、天文学研究を助けるだけでなく、人類の健康やエネルギー保全のためにもなるこうした変革を行うことの意義について論じている(Commentary p.27)。またIYA 2009は、望遠鏡誕生400周年記念祭でもある。O Gingerichは、技術の進歩と我々の世界像の変遷との関連をたどっている(Essay p.28)。R Pooleの本『Earthrise』は、アポロ8号が撮影した月の地平線のかなたに浮かび上がった地球のイメージが与えた心理学的な影響に注目したものだが、今号の書評では、我々の地球に対する感じ方はそれほど変わっていないと考えられている(Boooks & Arts p.30)。「秘密のお宝」訪問はパリ天文台(p.33)、また宇宙飛行士のA Beanが、彼が描いた月の景色について語っている(p.31)。Futuresでは、D Blairが2009年を「振り返って」いる(p.122)。IYA 2009については、Editorial(p.7)やwww.nature.com/astro09もぜひ参照されたい。

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