Nature ハイライト 宇宙:天体の磁場を生み出すダイナモ 2009年1月8日 Nature 457, 7226 一部の惑星や恒星の多くには、対流によって駆動されるダイナモ過程で生じた磁場がある。恒星の磁場は、星が放出する光への影響から知られ、地球の磁場の1,000倍もの強さであることも多く、こうしたすべての天体で同じダイナモ機構が働いているとすれば、この機構は3桁も異なる磁場強度を生み出せることになる。Christensenたちは、もし恒星や惑星が十分速く自転しているのであれば、これらの天体に同じように適用できる、エネルギーフラックスと磁場強度を関連付ける単純な法則を考案した。地球や恒星のダイナモを扱うコンピューターモデルはこの法則を支持しており、その予測は地球や木星、星の2つのグループで観測された磁場と一致する。中間的な質量の天体である褐色矮星や超大質量太陽系外惑星は、ダイナモ機構によって生じる、観測可能な強い磁場をもつはずである。しかし、太陽は自転が遅すぎて、この型に当てはまらない。 2009年1月8日号の Nature ハイライト 細胞:リボソームがもつ校正機構 宇宙:天体の磁場を生み出すダイナモ 地球:小惑星の地殻形成 脳:正しい音で歌う 医学:非番のキラー細胞 免疫:経験から得たものは大事に 細胞:炎症とがん 聴覚:繊毛がバランスをとる 生理:脂肪を消費して生き延びる耐性幼虫 目次へ戻る