Nature ハイライト 細胞:炎症とがん 2009年1月8日 Nature 457, 7226 一部のタイプの慢性炎症といくつかのがんの間には、関連があることが知られている。今回、肝臓腫瘍組織の遺伝学的研究から、インターロイキン6受容体複合体の一部であるgp130をコードし、炎症性シグナル伝達経路の一部を担うIL6ST遺伝子の機能獲得性変異が、良性肝臓腫瘍の発症の早期段階である可能性が明らかになった。このIL6STの変異はβ-カテニンの変異と共に見つかることが多く、この2つは腫瘍形成の促進に協調して働いている可能性が考えられる。 2009年1月8日号の Nature ハイライト 細胞:リボソームがもつ校正機構 宇宙:天体の磁場を生み出すダイナモ 地球:小惑星の地殻形成 脳:正しい音で歌う 医学:非番のキラー細胞 免疫:経験から得たものは大事に 細胞:炎症とがん 聴覚:繊毛がバランスをとる 生理:脂肪を消費して生き延びる耐性幼虫 目次へ戻る