Nature ハイライト 宇宙:初期宇宙でどんどん進んだ星形成 2009年1月22日 Nature 457, 7228 最近の観測結果から、百億年前の若い宇宙で星形成活動が最盛期にあった大質量銀河では、星は予想外に高い形成率で生まれたことが示唆されている。そうした形成率は普通、銀河どうしの激しい合体が原因であるとされているが、これらの銀河の多くは、現在の天の川銀河と同様に広がった回転円盤であり、このような構造は銀河がたどったとされる合体の過程とは矛盾している。新たに行われた宇宙論的シミュレーションから、これらの銀河が「ガスの流れを取り込んだ」、つまり星形成を促すのに必要な物質を、銀河を取り巻いて広がった暗黒物質ハローからやってくる冷たいガスの定常流という形で獲得したことが示唆された。 2009年1月22日号の Nature ハイライト 気候:季節の調整 構造生物学:GアクチンからFアクチンへ 細胞:環状ATPアーゼによるDNAの詰め込み方 宇宙:初期宇宙でどんどん進んだ星形成 光学:理想的なQ値 海洋:海でのフェリチンの役割 生理:やっと見つかった性 医学:脳は先回りして考える 免疫:ウイルスと自然免疫のバトル 目次へ戻る