Nature ハイライト 地球:地震への道のり 2009年3月12日 Nature 458, 7235 龍門山山脈は、ヒマラヤ造山帯の東縁を定め、チベット高原のどの場所よりも地形の起伏が大きい。そこは、壊滅的被害をもたらした2008年のWenchuan地震(M = 7.9)が起きた場所でもある。この地震の前には、測地学的および地質学的調査では、山脈前部における縮小がほとんどみられなかったので、龍門山山脈の地形を生み出した力については活発な議論が起こることになった。J HubbardとJ Shawは、平衡の取れた地質学的断面を用いて、地殻の縮小が龍門山山脈とチベット高原の隆起を生じさせる主要な原因となっており、2008年Wenchuan地震はこのような縮小過程の産物であることを示す証拠を提示している。 2009年3月12日号の Nature ハイライト 神経:異なる感覚を共通の器官で処理する方法 物理:光と物質の結合の時間制御 物性:圧力下で増えるLiとNaの電気抵抗 材料:高速充放電が可能な電池 地球:地震への道のり 免疫:HIV/エイズでの免疫を増強する 細胞:宿主選別のための遺伝子 細胞:機能をもつ大型RNA 目次へ戻る