Nature ハイライト

宇宙:銀河の外側について考える

Nature 465, 7294

極めて明るい赤外銀河における分子状水素(H2)放射は、星形成の指標と考えられている。しかし、スピッツァー宇宙望遠鏡によるこのような銀河の観測によって、H2放射は銀河深部の星形成活動から生じるのではなく、銀河の塵に富んだ中心領域の外側から生じることがわかった。赤外銀河は近傍宇宙で最も明るい天体に属し、激しい星形成がその動力源であると考えられている。しかし、N Zakamskaによる今回の観測結果は、H2放射の起源が別の場所にあることを示している。Zakamskaは、周辺物質中の衝撃波によってH2放射が生じており、この衝撃波は近傍の銀河との相互作用によって励起されると考えている。

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