Nature ハイライト 宇宙:銀河の外側について考える 2010年5月6日 Nature 465, 7294 極めて明るい赤外銀河における分子状水素(H2)放射は、星形成の指標と考えられている。しかし、スピッツァー宇宙望遠鏡によるこのような銀河の観測によって、H2放射は銀河深部の星形成活動から生じるのではなく、銀河の塵に富んだ中心領域の外側から生じることがわかった。赤外銀河は近傍宇宙で最も明るい天体に属し、激しい星形成がその動力源であると考えられている。しかし、N Zakamskaによる今回の観測結果は、H2放射の起源が別の場所にあることを示している。Zakamskaは、周辺物質中の衝撃波によってH2放射が生じており、この衝撃波は近傍の銀河との相互作用によって励起されると考えている。 2010年5月6日号の Nature ハイライト 脳:神経コーディング 宇宙:銀河の外側について考える 組織工学:筋肉を模倣する 地球:地球の核の磁場強度 細胞:mtDNAの交換 生理:水の味の分子基盤 医学:C型肝炎の新しい治療薬 細胞:酵母のスピードデート 構造生物学:暗所で緑化を起こす物質 目次へ戻る