Nature ハイライト
Cover Story:銀河の中の大騒動:円盤銀河では昔も今も星形成が乱流を駆動している
Nature 467, 7316
我々は円盤銀河に住んでいるが、それにもかかわらず、円盤銀河がどうやって形成されたのかはほとんどわかっていない。初期宇宙の円盤銀河は、その多くが意外なほど大きく、天の川銀河やほかの現在の渦巻銀河よりもはるかに乱流的である。今回、現在まで残存してきた「乱流円盤」銀河の例が発見され、議論にまた1つ新たな要素が加わった。それらの性質は、宇宙のいかなる時代においても、星形成が銀河円盤の乱流の強力な駆動要因であることを示唆している。表紙のGIMIC(銀河・銀河間媒質相互作用計算)シミュレーションには、冷たいガスの流れ(赤色)が星形成を促進し、それがさらに乱流アウトフロー(青色)を駆動しているようすが示されている(Letter p.684)。
2010年10月7日号の Nature ハイライト
神経:視細胞ネットワークの地図を作製
生化学:明らかになったBRCA2タンパク質の特徴
ナノテクノロジー:帯電させて捕まえる
気候:太陽光スペクトルの変動と気候
地球:火山弧の形成
生態:気候温暖化が動物の代謝に及ぼす影響
細胞:肝細胞の倍数性
医学:感染性下痢の原因毒素を見直す