Nature ハイライト 遺伝:乳がんゲノミクス 2009年12月24日 Nature 462, 7276 多くの腫瘍にゲノム再編成がみられることは数十年前から知られていたが、その原因や影響についてはほとんどわかっていない。今回Stephensたちは、新しい両末端(paired-end)塩基配列決定技術を用いて、ヒト乳がんでの染色体再編成を高分解能でマッピングした。これまでに認められていたよりも多くの再編成が見つかり、それらの大半が染色体間ではなく、染色体内で起こっていることがわかった。また、一部の乳がんでは縦列重複が非常に高頻度でみられたが、ほかの種類の乳がんには本質的には存在しないことから、これは新しい変異誘発遺伝子の表現型を反映している可能性がある。 2009年12月24日号の Nature ハイライト 工学:単一分子トランジスターをめざして 宇宙:X線天文学の真打ち 遺伝:乳がんゲノミクス 構造生物学:細菌のDNA伝搬 宇宙:青色はぐれ星についての研究2つ 宇宙:磁場の中のボイジャー2号 環境:気候変動との競争 系統学:解読するゲノムの選び方 生理:健康長寿と繁殖力のための食事 目次へ戻る