Nature ハイライト 宇宙:磁場の中のボイジャー2号 2009年12月24日 Nature 462, 7276 ボイジャー2号は現在、その任務の1つである星間空間探査を行っており、2007年8月に太陽風の末端衝撃波面を越えて、まさに太陽系の外の領域、ヘリオスシースに到達した。ここの磁場の強度と方向は、銀河系内のガス雲の進化を決定する際に重要な要素となる。そして、ボイジャー2号の最新のデータセットから、ヘリオスシース中の亜音速の太陽風プラズマ流の偏向に関する、最初のin situ観測結果が得られた。局所的な星間物質内の磁場の強さは3.7〜5.5マイクロガウスで、従来の推定値よりも大きい。磁場は、星雲ガス物質の流れ方向に対して20〜30度傾斜しており、銀河面との角度は約30度である。 2009年12月24日号の Nature ハイライト 工学:単一分子トランジスターをめざして 宇宙:X線天文学の真打ち 遺伝:乳がんゲノミクス 構造生物学:細菌のDNA伝搬 宇宙:青色はぐれ星についての研究2つ 宇宙:磁場の中のボイジャー2号 環境:気候変動との競争 系統学:解読するゲノムの選び方 生理:健康長寿と繁殖力のための食事 目次へ戻る