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Nature ハイライト

系統学：解読するゲノムの選び方

Nature 462, 7276

これまでに塩基配列が明らかにされている細菌および古細菌のゲノムは、主に生理学的特性に基づいて選ばれて、塩基配列解読が行われている。それはそれで結構だが、系統学的にみると、対象種に明らかな偏りが生じている。そこで今回、「細菌および古細菌のゲノム百科（GEBA）」プロジェクトという、また別の切り口からの研究が発足した。このプロジェクトでは、系統樹中の細菌および古細菌の枝で塩基配列解読がなされていない空白部分を埋める目的で、系統学的位置に基づいて解読すべきゲノムを選ぶ。この方法が有用であることは、系統学的なカバー率が最大となるように選択された、培養可能な56種のゲノム塩基配列についての試験的研究によって実証された。これらのゲノム塩基配列の分析から、系統学、タンパク質機能、およびゲノムアノテーションに関する考察が得られる。

2009年12月24日号の Nature ハイライト

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