Nature ハイライト 化学:見直される主族元素 2010年1月14日 Nature 463, 7278 アルミニウムやシリコン、リンなどの重い主族元素の化学的性質は、ホウ素、炭素、窒素などの軽い主族元素とは大きく異なっているが、こうした問題で議論の中心となってきたのは、軽元素との比較であった。P Powerの総説は、重い主族元素が軽い主族元素よりも遷移金属と共通点が多いことを明らかにしてきた化学研究の進歩に注目したものだ。重い主族元素が「遷移金属」であるという考え方は、重い主族元素を含む新化合物の多くが温和な条件下でH2、NH3、C2H4、COなどの小分子と反応することや、触媒としての可能性を示す最近の研究によって裏付けられている。 2010年1月14日号の Nature ハイライト 化学:見直される主族元素 遺伝:ダイズゲノムの解読 遺伝:がんゲノムを比較する 構造生物学:Rubiscoの再構築 宇宙:銀河バルジの問題に取り組む 宇宙:恒星コロナのマップを作る 物理:加えられた次元 気候:山岳起源のモンスーン 進化:最初のヒナが肝心 目次へ戻る