Nature ハイライト 脳:上手に歌うための構造変化 2010年2月18日 Nature 463, 7283 脳の構造的変化と知覚体験の間に相関があることは、これまで研究で実証されているが、学習に伴って同様の変化が起こるかどうかはまだわかっていなかった。今回、成鳥のさえずりパターンを学習中の若いキンカチョウで、歌制御神経核HVC(高次発声中枢)の個々のニューロンを高分解能二光子in vivoイメージングにより調べた結果、学習時にもそうした変化が起こっていることが示唆された。こうしたキンカチョウのHVCでは、さえずり学習後24時間以内に、通常絶えず変化している樹状突起棘が拡大して安定化し、シナプス活動が強化されるのである。 2010年2月18日号の Nature ハイライト 遺伝:さらに進歩するがんゲノミクス 遺伝:遺伝子発現に差が出る仕組み 宇宙:宇宙ジェットを生み出す力 宇宙:超新星の前駆天体 宇宙:相対論を確かめる時計 地球:初期の複雑な生命体 脳:上手に歌うための構造変化 発生:神経堤の異常 動物生理:骨からみる反響定位 目次へ戻る