Nature ハイライト 海洋:海洋生物多様性の調査 2010年8月26日 Nature 466, 7310 10年にわたる「海洋生物センサス(CoML)」計画で得られた、動物プランクトン、植物、無脊椎動物、魚類および海洋哺乳類など13の異なる分類群に属する11,567の海洋種の分布データの、全球的な解析が行われた。その結果、さまざまな分類群全体にわたって、水温が生物多様性の主要な相関要素の1つであり、概して水温が高い海域ほど多様性も高くなることが明らかになった。また、2つのさらにはっきりした傾向も出現した。つまり、沿岸種は西太平洋で最大の多様性を示し、外洋に生息する種は中緯度海域でピークを示す。このことは、生物多様性が熱帯地方でピークを示す陸上種の状況と対照的である。 2010年8月26日号の Nature ハイライト 医学:ALSのリスク遺伝子 細胞:ウイルスによるp53の不活性化 宇宙:早くから存在したブラックホール 宇宙:ペアを作る小惑星 物理:多重エキシトンの限界は3 海洋:海洋生物多様性の調査 生態:カオス的な生態に対処する 脳:記憶におけるSIRT2の役割 細胞:α-N-メチル化酵素 目次へ戻る