Nature ハイライト

遺伝:マウスのハップマップが完成

Nature 448, 7157

毒性やヒトの疾患の研究に多くのマウスモデルを使用している遺伝研究者にとって、重要な情報源が新たに利用可能となった。4種類の野生由来系統および11種類の近交系実験用系統のマウスから得たゲノムを再解読し、DNA変異に関する包括的な情報源が作成されたのである。一塩基多型(SNP)として知られる1つの塩基の変異が約830万個、同定された。このデータは、マウスの「ハップマップ」としてhttp://mouse.perlegen.com/で公開されている。このSNPマーカーセットの密度と品質は、哺乳類のゲノムではこれまでになかった高さであり、マウスの表現型変異の遺伝的決定因子を同定する際の有力な手段となるだろう。

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