Nature ハイライト 遺伝:マウスのハップマップが完成 2007年8月30日 Nature 448, 7157 毒性やヒトの疾患の研究に多くのマウスモデルを使用している遺伝研究者にとって、重要な情報源が新たに利用可能となった。4種類の野生由来系統および11種類の近交系実験用系統のマウスから得たゲノムを再解読し、DNA変異に関する包括的な情報源が作成されたのである。一塩基多型(SNP)として知られる1つの塩基の変異が約830万個、同定された。このデータは、マウスの「ハップマップ」としてhttp://mouse.perlegen.com/で公開されている。このSNPマーカーセットの密度と品質は、哺乳類のゲノムではこれまでになかった高さであり、マウスの表現型変異の遺伝的決定因子を同定する際の有力な手段となるだろう。 2007年8月30日号の Nature ハイライト 細胞:幹細胞がニッチを作る仕組み 地球:酸素濃度の上昇が遅れた理由 宇宙:星周エンベロープの中をのぞく 気候:植物が気候に及ぼす影響 生態:種の移動性を考慮する 遺伝:マウスのハップマップが完成 動物行動:フェロモンで決まる愛の形 生理:ショウジョウバエはソーダ水の味がわかる 目次へ戻る