Nature ハイライト

生理:もう満腹と言わせる分子

Nature 443, 7112

食欲の少なくともその一部は、神経系と内分泌系を結びつける脳領域である、視床下部で調節されている。今回、食欲を調節する分子のスクリーニングから、視床下部で産生される食欲抑制分子として、ネスファチン-1 とよばれるタンパク質が見つかった。これは、nucleobindin 2 というタンパク質の一部にあたる。ネスファチン-1 をラットの脳に注入すると、餌を食べる量が減り、体重が減少する。ネスファチン-1 の働きを阻害すると、よく食べるようになる。したがってネスファチン-1 は、肥満抑制薬の標的となる可能性がある。

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