Nature ハイライト
環境:過剰な栄養が塩性湿地を脅かす
Nature 490, 7420
塩性湿地は、臨海部の都市の暴風からの保護、栄養の除去、炭素の隔離など、重要な生態系サービスを提供しているが、保護策が実施されているにもかかわらず、このような生態系は減少しつつある。今回、9年間にわたる生態系全体の栄養強化実験のデータから、海岸への現在の水準での栄養流入によって、塩性湿地生態系の重要な特性が変化し、その結果入り江の岸辺が崩壊し、最終的に塩性湿地が干潟となる場合があることが示された。富栄養化による海岸湿地の劣化の可能性は、21世紀の食糧生産の要求を満たしながら窒素を管理するという難問をさらに厳しいものにするだろう。
2012年10月18日号の Nature ハイライト
細胞:幹細胞ニッチの安定性は加齢に伴い低下する
構造生物学:グルコース輸送体の構造を解明
宇宙:亜鉛によって裏付けられた月形成の巨大衝突説
環境:過剰な栄養が塩性湿地を脅かす
生理:ストレスがうつを悪化させる仕組み
発生:半数体幹細胞のより簡単な作製法
医学:免疫療法に対する黒色腫の抵抗性
医学:HIVワクチンの有効性
免疫:抗ウイルス応答を緩和する
医学:抗糖尿病薬としてのVEGF-B拮抗薬