Nature ハイライト
免疫:抗ウイルス応答を緩和する
Nature 490, 7420
抗ウイルス応答によって感染を効果的に防ぎながら、応答に伴う損傷を最小限に食い止めようとするなら、こうした応答は厳密に調節されていなくてはならない。V Litvakたちは、システム生物学の手法を用いて転写因子のFOXO3がインターフェロン調節因子IRF7の負の調節因子であり、ひいては抗ウイルス応答のマスター調節因子であることを明らかにしている。FOXO3とIRF7とIFN-Iはフィードフォワード型の調節回路を作って機能しており、この回路の性質は宿主防御と激しい炎症とをうまく釣り合わせる役割と一致することがわかった。
2012年10月18日号の Nature ハイライト
細胞:幹細胞ニッチの安定性は加齢に伴い低下する
構造生物学:グルコース輸送体の構造を解明
宇宙:亜鉛によって裏付けられた月形成の巨大衝突説
環境:過剰な栄養が塩性湿地を脅かす
生理:ストレスがうつを悪化させる仕組み
発生:半数体幹細胞のより簡単な作製法
医学:免疫療法に対する黒色腫の抵抗性
医学:HIVワクチンの有効性
免疫:抗ウイルス応答を緩和する
医学:抗糖尿病薬としてのVEGF-B拮抗薬