Nature ハイライト 神経:きれい好きは健康のもと 2006年6月15日 Nature 441, 7095 細胞成分タンパク質の分解と除去過程は、神経系の健康の維持においてこれまで考えられていた以上に重要かもしれない。マウスの脳細胞でオートファジーを阻害すると神経の変性が起こり、早期に死亡することを2つの研究グループが明らかにしたのだ。オートファジーは細胞成分を分解して再利用する仕組みのことで、細胞の正常な成長と発生に重要である。神経の健康を維持するためには細胞成分の絶え間ない分解除去が不可欠だというこの知見は、神経変性疾患の研究に新たな道を開くだろう。 2006年6月15日号の Nature ハイライト 細胞:エイズウイルスの構造 宇宙:地球の中心部を調べる 宇宙:衛星の重さが決まる仕組み 細胞:単一細胞プロテオミクス 物理:ありそうもない結合 進化:1+1が3になる 化学:新しい形態の二酸化炭素 認知:探索の精神の宿るところ 神経:きれい好きは健康のもと 目次へ戻る