Nature ハイライト 化学:新しい形態の二酸化炭素 2006年6月15日 Nature 441, 7095 高い圧力をかけると、凝縮物質では原子間および分子間相互作用に変化が生じ、物質の物理的・化学的特性が大きく変化することがある。a-カルボニアとよばれる新たに発見された形態の二酸化炭素で、この現象が非常に印象的に示された。この非分子性非晶質二酸化炭素は、分子性固体を高圧で変化させたガラス状物質であり、非晶質シリカ(SiO 2)や非晶質ゲルマニア(GeO2)に類似している。今回の発見は、軽元素の固体化学に新たな研究分野を切り開くものになるかもしれない。 2006年6月15日号の Nature ハイライト 細胞:エイズウイルスの構造 宇宙:地球の中心部を調べる 宇宙:衛星の重さが決まる仕組み 細胞:単一細胞プロテオミクス 物理:ありそうもない結合 進化:1+1が3になる 化学:新しい形態の二酸化炭素 認知:探索の精神の宿るところ 神経:きれい好きは健康のもと 目次へ戻る