Nature ハイライト
分子生物学:53BP1タンパク質のDNA損傷部位への誘導
Nature 499, 7456
主要なDNA損傷応答タンパク質である53BP1は、DNA二本鎖切断部位にあるクロマチンに結合することで機能する。以前の研究で、53BP1はRNF168により促進されるユビキチン化が起こった後に働くことが示唆されていたが、その切断部位への誘導は、ヒストンH4K20のメチル化のみに依存すると考えられていた。今回D Durocherたちは、53BP1の誘導には、H4K20のジメチル化とヒストンH2AK15のユビキチン化の両方の認識が関わることを明らかにした。このユビキチン標識とヒストンH2Aの周囲の状況は、53BP1の一部領域によって読み取られるので、この領域はユビキチン化依存性誘導モチーフと名付けられた。
2013年7月4日号の Nature ハイライト
医学:腎臓がんの統合的解析
分子生物学:53BP1タンパク質のDNA損傷部位への誘導
宇宙:大域的な惑星形成率
物理:人工原子の減衰をスクイーズする
生物無機化学:効率の良い水素生成のモデル
進化:古代のウマのDNAからウマ属系統を解明
神経科学:摂食行動はたった2個のニューロンで制御されている
細胞:誘導多能性への道は単純ではない
医学:胆汁酸の代謝産物が食餌とがんを結びつける
免疫:ナノ粒子インフルエンザワクチン