Nature ハイライト
細胞:誘導多能性への道は単純ではない
Nature 499, 7456
分化細胞を多能性状態に再プログラム化するには、転写およびエピジェネティックな性質に関して大幅な再構成が必要である。梶圭介(英国エディンバラ大学)たちは、CD44およびICAM1という2つの細胞表面マーカーが、多能性獲得への途上でそれぞれ異なる段階に到達している細胞集団を区別するのに使えることを突き止め、再プログラム化過程について新しい手がかりを明らかにした。このような異なる段階にある細胞集団のさらなる解析によって、再プログラム化の中間段階の分子的特徴が明らかになり、再プログラム化が正常な発生過程の単なる逆行ではないことが示された。
2013年7月4日号の Nature ハイライト
医学:腎臓がんの統合的解析
分子生物学:53BP1タンパク質のDNA損傷部位への誘導
宇宙:大域的な惑星形成率
物理:人工原子の減衰をスクイーズする
生物無機化学:効率の良い水素生成のモデル
進化:古代のウマのDNAからウマ属系統を解明
神経科学:摂食行動はたった2個のニューロンで制御されている
細胞:誘導多能性への道は単純ではない
医学:胆汁酸の代謝産物が食餌とがんを結びつける
免疫:ナノ粒子インフルエンザワクチン