Nature ハイライト
構造生物学:ドーパミン輸送タンパク質の構造
Nature 503, 7474
ドーパミン輸送体(DAT)は、シナプス間隙から神経伝達物質ドーパミンを取り除いて周囲の細胞の細胞質へと運び込み、それによって神経伝達物質の信号を終結させる膜タンパク質である。E Gouauxたちは、三環系抗うつ剤ノルトリプチリンと結合したショウジョウバエ(Drosophila)のDATのX線結晶解析による構造を報告している。これは、真核生物の神経伝達物質ナトリウム共輸送体の初めて決定された結晶構造である。ショウジョウバエDATの全体構造はLeuTと似ているが、真核生物タンパク質の輸送機構とリン酸化によるその調節に重要な役割を持つ可能性がある、いくつかの違いが明らかになった。
2013年11月7日号の Nature ハイライト
気候:気候強制力は自然起源と人為起源のエアロゾルのどちらが大きいか
神経科学:課題に関係した感覚入力を選択して統合する機構
構造生物学:ドーパミン輸送タンパク質の構造
ナノテクノロジー:新しいタイプの粒子加速器
応用物理学:自己組織化するマイクロロボットを目指して
化学:コロイドを使った磁場のマジック
進化生物学:違っている理由
神経科学:活動依存的なニューロン活性
細胞生物学:筋ジストロフィーにおけるジストログリカンの役割